なぜ内臓脂肪が落ちにくいか

内臓脂肪は、肝臓や腸など内臓の周りについている脂肪です。
この内臓脂肪には、内臓を外部の衝撃から守ったり、内臓を正しい位置に保つという役割があります。
ですから、まったく余計なものというわけではありません。
と言っても、皮下脂肪同様に、つきすぎると体に悪影響を与えます。
体が重くなる、下腹が出るなどはもちろんですが、内臓脂肪は疾患が起きるリスクも高くなります。
糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病が引き起こされる確率を高めるのが内臓脂肪です。

 

内臓脂肪が恐いのは、皮下脂肪と違って、見た目では分からないところです。
皮下脂肪は、皮膚の下につくので、ダイレクトにスタイルに現れます。
しかし、内臓脂肪は内臓の周りにつくため、見た目に痩せている人でも付いていることがあります。
ですから、内臓脂肪に気がつかないことが多く、そのため生活習慣病が重複して発症してしまったりするのです。

 

そして、もう一つ恐いのが、内臓脂肪は落ちにくいということです。
内臓脂肪が落ちにくい理由は、ダイレクトに脂肪にアプローチすることが出来ないからです。
基本的には、内臓脂肪は代謝が盛んなので、つきやすい反面落ちやすいと言えます。
しかし、内臓脂肪はあらゆる生活習慣の積み重ねで蓄積されています。
暴飲暴食、運動不足、アルコールの過剰摂取、冷え性、便秘などが原因で、内臓に脂肪が溜まってしまうのです。
つまり、こういった生活習慣をまるごと改善しないと、いくら代謝が良くても脂肪は落ちません。

 

皮下脂肪でも生活習慣の改善は大事ですが、プラスαの運動や食事制限だけでも脂肪を落とすことは出来ます。
しかし、内臓脂肪は、則正しい食事と睡眠、適度な運動、アルコール摂取の抑制、冷え性の改善、便秘の解消などを同時に行う必要があるのです。
習慣になっていることを変えるのは、脂肪燃焼をさせるために運動したり、食事制限をするよりも大変でしょう。
だから、落ちやすいと言われる内臓脂肪でも、実際にはなかなか落とせないのです。

 

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